今回はメルカリshopsで個人及び個人事業主の出品者情報の一部を非公開設定にすることができるようになったことについて書きます。
2022年4月の中旬からメルカリshopsでは個人及び個人事業主の出品者に限り、「住所と電話番号」の情報を非公開に設定することが可能になりました。
今までは取引相手からメルカリへ出品者情報の開示請求があった場合は、住所及び電話番号を含め、出品者情報を開示しなくてはならなかったのですが、今回の変更に伴い、出品者情報を非公開の設定にすれば、「取引相手から開示請求があった場合でも」出品者の名前は開示されますが、「住所と電話番号についてはメルカリの運営会社である株式会社ソウゾウの住所と電話番号が開示」されるようになります。
名前は公開されますが、住所と電話番号が非公開にできるということは個人としてショップを運営していく上で非常に強い安心感があります。
しかし、なぜ特定商取引法上は事業者情報の開示を求められているにもかかわらず、このようなサービスを提供することが可能になったのでしょうか。
その点が気になったため、メルカリに問い合わせてみました。
すると以下のような回答が返ってきました。
「このたびの非公開設定機能の提供は、一般社団法人クリエイターエコノミー協会が、2021年10月に消費者庁・経済産業省等と協議の上、「プラットフォームが一定の条件を満たせば、その利用者は [特定商取引法に基づく表記] においてプラットフォームの住所や電話番号を記載する運用で問題がない」とする見解を消費者庁から受けたことに基づくものとなります。
なお、同協会のリリースは以下をご参照ください。
https://creator-economy.jp/n/ne52fe5d8d586」
なるほど!一般社団法人クリエイターエコノミー協会の努力の賜物だったのですね。
で、そもそも一般社団法人クリエイターエコノミー協会とはなんぞや?
ホームページを拝見すると…
「クリエイターエコノミーの普及・促進とその活性化に向けた様々なアクションを実施していきます。」
と書かれています。
そのようなありがたい協会があったのですね!
因みにクリエイターエコノミーとは「ジャンルを問わず個人のクリエイターが自らの表現で収入を得ることにより形成された経済圏」のことを指すそうです。
私たちの知らないところでビジネスの発展に寄与している人たちがいることに尊敬の念を抱きます。